定点からみたHKT48。

まとめサイトではありません。 HKT48を定点(在宅)から見続けて感じたことを綴ります。タイトルに反して定点動画はあまり見ていません。

ミュージカル AKB49~恋愛禁止条例~ Liveview を見てきた。

きっかけ*1

思い立ったので、ミュージカル AKB49~恋愛禁止条例~を映画館のライブビューイングで見てきた。

ミュージカル『AKB49〜恋愛禁止条例〜』 http://www.nelke.co.jp/stage/akb49/

余談

決めたのが前日ということもあって、最寄りの映画館では席が取れなかった。それでも、東京は恵まれていて、電車で30分足せばお台場の会場で見られた。ただ、お台場は建物と建物の感覚が都心とは違っていて、駅からの時間を読み間違えてしまい、開演に5分ばかり遅刻した上に、汗だくで隣の人には迷惑かけてしまったかもしれない。一番端の通路側の席で良かった。

第一印象と宮澤佐江について。

他の人と同じ事しか言えないけど、他の感想読んであげてたハードルよりだいぶ良かった。少なくとも演劇としてのプロの仕事がそこにあった。

まず、俺たち(AKB48Gファン)は、岸谷五朗さんと寺脇康文さんに感謝をしなければいけない。舞台上の宮澤佐江はしっかりと舞台俳優だったし、唯一AKBG以外のキャストである日野陽仁さん以外のメンバーとは一線を画していて。それは間違いなく地球ゴージャスの「クザリアーナの翼」で培ったものであることは明白。

今回の宮澤佐江はさながら座長の位置付けで、彼女が稽古からまわりのメンバーに道を作ったことは想像に難くないし、本番では彼女が一人しっかりといるだけで、全体のレベルが何段か持ち上げられていて、客側も(なんちゃってではない)演劇・ミュージカルとして見る空気を作れた。

今から何を言っても遅いけれど、宮澤佐江通ってるファンはLVだけでも行くべきだったと思う。*2

準主役級のキャストについて。

小嶋真子の回だったけれど、こじまこはこじまこだった。けど、それは役である吉永寛子と小嶋真子との共通項が大きいのでそう思うだけで、歌唱もなんとかこなしていたし、ヒロインの役割は今回のキャストではこじまこにしか出来なかったと思う。

須田亜香里は私の原作の印象とは(主に声質)で少し違ったけど、それ以外はほぼ完璧だった。ヒール役を自分のものにしていて、髪色を替えたのも正解。声質もおそらく稽古と今日の昼公演までで声をつぶしていて太くなっているだけで、SKEの看板付きであれば次に舞台の話が来るのは間違いなく彼女。

役名付きのキャスト

メインキャスト以外で良かったのは段違いに岡田奈々。詳しいわけではないけれど、前から彼女を見ていて他のメンバーとは違う何かを持っているとは思っていたけれど、ミュージカルでの彼女はそれを増幅していて、自分の思い通りに出せているのではないかと思う。そしてそれはとても良かった。 岡田奈々がなぜ歯を治さないのかはよく知らないけれど、できるだけ早く治せば近い将来アイドルにとどまらない活躍をする存在になると思う。今回もメインキャスト級の扱いだったけれど、輝きやオーラで言えば、佐江ちゃん(宮澤佐江)やあかりん(須田亜香里)を越えている部分はあって、LVも彼女を映していた場面が多かった。

その他のキャスト(役名付き)も、キャラが先に決まった後で、稽古で判断されてセリフの多寡や歌割りが調整されていたのだと想像する。けれど、回をこなしていたことで十分に一部に慣れていたと思う。SKEの二人(山下ゆかり内山命)は度胸が据わっているのがよくわかった。これまでくぐり抜けてきたものが違うんだと思う。

川本紗矢はドラフト生なので、出演すること自体が抜擢に近いけれど、十分に目をひく存在だった。梅田綾乃も同じように自分の主張は見られた。LVだと視点がスイッチャーに依存するので、どうしてもセリフの量に応じて目に入る回数は少なくなってしまうけど、現場で見ていればもっと印象が違うと思う。

あえて後ろに持ってきたけど(俺たちの)坂口理子(りこぴ)についての感想。勝手な印象だと稽古の後半に追い上げて役割が増えた感じ。元キャラがりこぴとは似てるようで違うキャラで、さらに自分が中心となるエピソードが無いだけに目立つのは難しい位置だったけど、少なくとも他のキャストには負けてなかった。

谷真理佳(SKE48) と 松村香織(SKE48)

谷真理佳松村香織はもう常にペアで、脚本も当て書きだと思う。ヒッチハイクやSKEのカップリング曲が先だと思うけど、そこで培われた二人のコンビネーションがふんだんに生かされていて、ベタではあったけど一番笑いを取っていたし、演出の構造として重要な役割を常に彼女ら二人が任されていた。

谷真理佳松村香織はサーカスで言うピエロ役で、彼女らが居ることで流れがスムースになり、なんちゃってアイドル演劇ではなく本物感を感じる一つの理由だったと思う。多分舞台裏で一番忙しかったのは彼女達。良い相棒を見つけてこれからの展開はお互いが単独でいるときの何倍にもなると予想してる。

今後の話。

これからの話。どこかで、「キャストを替えて恒例にするといい」という意見を見て、それは素晴らしいと思った。でも少し考えて、期間延長とか、キャストを(ほとんど)替えずに秋に大阪で再演とか以外には難しそうだなぁと思った。

「AKBをベースにしたフィクション」は実現するとしたらAKBにしかできなくて、元々面白い原作にある程度忠実に作られているので、「主人公が女装してAKBになる」という一点を飲み込むことが出来れば、(プロの脚本演出と本人達の努力はもちろんだけど)企画として成功できるものだと思う。

でも、それが出来るのは、現時点でどれだけ考えても宮澤佐江しか居ない。男が女装している役が自然であることが本人にとってどうかは別として、原作は漫画だから実現できる一番難しいその設定を納得させるだけの存在だし、なんならヅラをかぶった女装が本当に女装に見えてきてた。

男役としての歌やセリフでは声を男調に微妙に変えてたり、体型も女性にしてはがっちりしてるのが生かされている上に、(女装した男子高校生が)アイドルとして人気が出るというのも(佐江ちゃん自身の魅力として)不自然でなく、演劇経験もふまえるとこの主役は宮澤佐江以外にできないと思ってる。

となると、キャストを替えた恒例にするには、宮澤佐江を不動の位置にして、主役を固定した某男性アイドルグループのミュージカルの形しか無理だと思う。そして、今回を終えれば舞台という意味で彼女が新しく得るものはAKB外にしか無くて、佐江ちゃん個人にとっては2回目以降はAKBへの恩返しの意味しかもたないのではと思う。、

坂口理子(HKT48)が得たもの。

HKT48から唯一参加した、りこぴ(坂口理子)の話。「これまでにない経験をしたんだなぁ」というのが舞台上、および最近のG+などの表情からも見て取れる。HKTに持って帰って欲しいのは我々の願いでもあるけれど、優しいりこぴが単独でできることは限られていて、空回り度が上がらなければいいなと思う。

HKTに帰ってから燃え尽きるというか、周りがぬるく見えてしまわないかという点を心配してる。HKTだってそんなに簡単な場所ではないことは確かだけれど、りこぴは年齢も上だから保護者的な役割を担っているわけで、本職の舞台人と交流し、佐江ちゃんを体感したらカルチャーショックはあるはず。

りこぴはストイックで上昇志向があると思ってるので、「自分の将来のためにはここじゃない」と思う可能性は大いにあると思ってる。HKTがこれまでと違う何か彼女の刺激になることを供給してあげられない限り、今回のミュージカルで彼女の卒業は1年は早まったと思う。

りこぴ個人にとってはいいことしかないので、俺が心配することではないのは確かだから、その辺は考えるのを止めて成り行きを見守りながら応援するしかないね。というところでりこぴの話終了。

HKT48のメンバーでミュージカルに出演するとしたら。

最後に、第2弾がどんな形かわからないけど実現したとして、HKTの誰に体験させてあげたいかということを考えた。どうしても推しから考えるのは世の常で、ぴーちゃん(駒田京伽)も何かのきっかけになるかもとは思うけど、一番強いのはいーちゃん(後藤泉)。ここではない何かを感じることで一番ブレークスルーがあると思う

いーちゃんは舞台映えすると思う。美人で声も大きいし。ガッツもあるし。歌声も特徴的だけどプロに指導を受けると化ける可能性はある。何より、何かを成し遂げること、認められることで色々な意味での自信を付けさせてあげたい。

他には、おかぱん(岡田栞奈)、舞ちゃん(渕上舞)、南央ちゃん(植木南央)あたりは、本人が興味がありそうだしいいかも。りーぬ(熊沢世莉奈)、ゆりや(井上由莉耶)、なんかもそう思うけど、ちょっと方向性が違うかな。なつみかん(田中菜津美)と、ゆかちゃん(秋吉優花)も化けそうではあるけど年齢的な意味でも、今の試みをしばらく続ける方が良いと思う。

ということで、(原作有名だからネタバレも何もないけど)できるだけ舞台の面白いところのネタバレせずに思うところを書きました。玄人気取りが甚だしいのは自覚してるので、その辺はご容赦頂ければと思います。意見交換などはウェルカムなので是非是非リプ(twitter: @dshujid )ください。

*1:この記事は2014年9月14日にミュージカル AKB49 を映画館のライブビューイングで見た際の感想twitterから2014年11月10日に再構成しています。

*2:言わなくても行ってるとも思うが。

AKB48Gのメンバーの御名前については、現時点では読みやすさを考慮して基本的にフルネーム表記での敬称略か、ニックネームを使用しています。
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